愛には色々なカタチがある。

ご来店されたお客様に喜んで頂くための
愛のカタチは様々。

綺麗に清掃された空間
季節を彩る花器
心地よい室温調整
料理が美しく発色する照明
色気のあるBGM
美しく盛り付けされた料理
食べ手を考えた提供の間合い
お客様の情報に合わせたサービスなど

これらは店だから出来る。
テイクアウトには、これら全ての愛を
注ぐことは難しい。

外食したくても出来ない今、
テイクアウトで
どうお客様に愛を注ぐのか。

まずは容器にこだわった。
味はもちろんだが、
人の印象は見た目で決まる。
外出出来ない人達に、
我慢している分今日は
ご褒美って思って頂ける
見た目にこだわった。

売れた 
お客様は確実に喜んでくれてる 
ほとんどのお客様が
リピートしてくれている
「これを待ってました!」と

徐々にお客様からサイドメニューの
テイクアウトオーダーも頂けるようになった
快く対応させて頂きました
でも間違っていました。

ある日、自分もお気に入りのお店で
テイクアウトをさせてもらいました。
息子も小さいので外食は難しいし、
テイクアウトで夕食を華やかにしたいと。
あれもこれもテイクアウト。
自宅に帰り、カルボナーラや、オムレツやら、ステーキやらを温め直す。
レンジやオーブンで再加熱している間に、
先に加熱したものは冷め固くなっていく。

はっとしました。
お客様のお持ち帰り時間により
味は左右する

熱いものは熱いうちに
冷たいものは冷たいうちに
美味しく召し上がって頂くのが鉄則

そして、
「温かいものは完成させない」
という結論に至りました。

例えば、うちの超人気メニュー
「馬レバーパテで頂くガーリックトースト」
トーストは焼かずに自宅で焼いて頂く。
熱々を召し上がって欲しいから。
簡単な調理方法を
お持ち帰り容器に張り付けて。

お客様には、事情を説明し、
ひと手間をかけて頂くようにしました。
その分増量させていただき。

最初は調理工程を口頭で説明していました。
口頭だとお客様が忘れてしまうかもしれない。また、テイクアウトのお客様は店外で待たれる方もいらっしゃる。人との接触を減らしたいからテイクアウトを使うのが大半の理由なはず。口頭説明ではなく、説明書きをつけることで店内滞留時間をちょっとでも短くしてあげる。そんな意味もあった。

常連様の中には、
「食べに来られなくて、ごめんね🙏
何とか頑張ってね。この店無くなったら困るから🙏」って

本当にありがたいお言葉。
でも、スタッフには
「お客様に気を使わせたら負けだ。
お客様に元気になってもらおう!
笑顔で感謝を伝えよう!」と。

顧客名簿もつくり、
このお客様は保冷バッグ持参だから
不要。このお客様はニンニク多め。
など情報を共有。

短い時間でのおもてなしを考えた。
今は完成形ではない。
もっと良くなるはず。

コロナが明けても
テイクアウトは続ける。
小さなお子様やお年寄りがいる家族は
そもそも外食しにくい。
そんな方達の役に立てていることもわかってきた。

保冷剤をつけるために
お持ち帰り時間を聞くと、
片道1時間の方も結構いらっしゃる。
感謝の気持ちがさらに増した。

コロナのおかげで、
俺達は、感謝の気持ちを再確認し、
そして、テイクアウトという
愛を伝える手段を
また一つ手に入れることが出来た。

ありがとよ、コロナ 
まだまだ俺達は進化するぜ

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