新型コロナウィルス
それは、
わたしたちの生活にはかり知れない
ダメージをもたらしました


中でも飲食業界へのそれは
深刻です


日本が誇る食文化の担い手たちが
蔓延の源であるかのようにたたかれ
今や虫の域です


そんなコロナ禍に吹きさぶ逆風を
見事に追い風に変えようとするが
そんなに甘くはなく


それでも地道にコツコツと前を向き
このコロナ禍を自分達が
より成長するチャンスと捉え
試行錯誤を繰り返す一人の青年


これはそんな青年の現在進行形の
奮闘を描いた実話です。

同じ飲食や、他業種でも苦戦を強いられて
いる方のヒントになったり、逆にヒントをもらえたりして共に戦えたら何よりです。
失敗例、成功例のありのままを伝えていきます。
YouTubeって柄ではないので言葉にしたためます。

シリーズ『コロナ禍で、私は』エピソード1:「決断」
私の今の夢は、茨城初のミシュラン一つ星を獲ること。
星を獲るのは目的ではなく手段。
星が獲れるような店が地元茨城にあることで茨城の人を幸せにしたい。
高校生の時、田舎が嫌で上京した。
カッコいい店もカッコイイと思う仕事も無いから。オラ、東京に行くだと。
それから10年が過ぎ、
震災をきっかけに帰省を意識しだした。3
0歳を過ぎて故郷に戻ってきた。
今度は、自分がカッコイイ店を出して、
カッコイイ生き方をして、茨城を豊かにしようと。

夢は順調に叶えていった。
しかし、夢が見えなくなるくらいの
ことが起きました。

2020年4月7日、
緊急事態宣言発令。

国は我々にこう言いました。
「不要不急の外出は自重せよ。」と。

私達は迷わず真っ先に休業を決断。
当時、得体の知れないウィルスは何かただならぬ気配がありました。
自分の家族、従業員やその家族、お客様や業者様の安全を優先し休業しました。


友人からは、
「凄い赤字だろ? よく決断できたな。迷わなかった?」
と聞かれたのを覚えています。

この時は本当に迷いませんでした。
愛する家族を守りたい。
同じ思いの従業員やお客様を危険なめに合わせたくない。
その思いしかありませんでした。
生きてりゃ何とかなると。

約1か月の休業。
決断当時、助成金などの情報はまだ不明確。
結果、トヨタの高級セダンが新車で買えるくらいの赤字。

そんな中さらに二つの決断をしました。
「独立を後押ししてくれた親会社から店を買い取る決断」
「テイクアウトのための設備投資の決断」。

独立していましたが、親会社から店舗を借りて商売をさせてもらっていました。
そのためもちろんロイヤリティが発生します。
店を買取、銀行返済にした方が、月々の固定費は下がる。
絶対に生き残るために、店を買取る決断をしました。
こちらも全く迷いはありませんでした。

テイクアウトのための設備投資の決断。
こちらは正直、迷いました。
高級車一台分の赤字の中での投資は正直、躊躇しました。
馬刺しのテイクアウトは、生肉のため、保健所の厳しい審査と
許可を得るためには設備投資などが必要になります。

そんな中、常連様が、決断をさせてくれました。
「やっぱり馬刺しを食べたい。ここの馬刺しが家で食べれたら最高だと。」
とおっしゃってくださりました。

すぐに、親会社の社長に連絡し、仲の良い内装業者様を呼んでもらいました。
凄く良くして頂いている業者様で、
「材料費はもらうが、俺の儲けはいらん。俺も今まで、沢山、〇〇さん(親会社の社長)に仕事もらった。恩返しだ! 急いでやってやる。早く商売したいだろ!」

外食したくても、出来ない人に最高の馬刺しを提供しよう!
たぎりましたよ、それはもう。

神様は、またしても、俺に成長しろって言っている。
必ず乗り切るぜ。

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